ローランド・ベルガーは、アジアの消費者動向を分析し、カテゴリー、チャネル、ブランドを横断した商機について考察している。


グローバル各国の食と健康 ~未来予測と事業機会~
「食と健康」に関わるグローバル市場は中長期的には「世界三極」へ
「このような動向は、グローバル市場を日本市場の延長線上で見ていても、分からないものです。企業が事業機会を見極めるにあたり、始めからグローバルの食市場を見て探索する必要が出てきています。」
食と健康というテーマにおいて、メタボリックドミノの序盤に位置づけられる肥満は、様々な疾患の一因であるだけでなく、特に先進国経済においては医療費抑制の鍵としても注目されている。ローランド・ベルガーが世界の肥満について分析をしたところ「肥満率」と「健康自認率」は逆相関の関係にあることが明らかになった。さらに、国別に見ると、政策や医療インフラ、食文化等によって様々なセグメントに分類できるが、ローランド・ベルガーでは、中長期では3極化すると予想する。
このような中、グローバルの事業機会を捉えるには、単純に健康食品を提供するにとどまらず、注力すべき地域と事業ドメインを広い視野で再定義する必要がある。また、研究機能が消費者・小売接点を持ち、そこから吸い上げた情報を基にソリューションを抽出する、新たなバリューチェーン/組織構造への変革が求められる。さらに、「食と健康」に関わる研究開発・マーケティング拠点を世界三極で設定し知見を蓄積することで、グローバルの事業機会を補足することができるのではないか。
本スタディでは、各地域において食と健康に関する以下6つの将来変化を予測し、企業への提言を記す。
- 健康食品・フィットネス市場が縮小に転じる
- 中東マネーが健康分野に集まる
- 南米は健康のトータルレコメンドサービスのリープフロッグとなる
- 健康先進国がグローバルのプレゼンスを増す
- 魚食文化が拡大・浸透し、水産資源育成のための技術イノベーションが加速する
- 異業種がグローバルの食文化・健康輸出の武器になる

レポートのダウンロード
本スタディ(レポート)のダウンロードをご希望の方は、下記フォームにご記入の上「送信」ボタンをクリックください。