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小売ビジネスの未来

小売ビジネスの未来

Portrait of 松本 渉
パートナー
東京オフィス, 東アジア
+81 3 4564-6660
2024年4月17日

バリューチェーンオーナー型モデルからステークホルダーマネジメント型モデルへ

2024年4月、東京発-ローランド・ベルガーは、最新スタディ「小売ビジネスの未来~バリューチェーンオーナー型モデルからステークホルダーマネジメント型モデルへ~」を発表いたしました。ローランド・ベルガーでは、小売業界に関する多くのプロジェクトを手掛けております。今回のスタディはグローバル含めたそれらの経験・知見を踏まえ、今後起こりうる未来トレンドの導出と求められるアクションを示したものとなっております。
日本の主要産業の1つである小売産業が、多角的且つ迅速に変化する市場環境の中で、更なる発展をしていくことの一助となれば幸いです。

要旨

従来より小売企業は、消費者との直接接点を生かしていち早くニーズを抽出し、卸・メーカー・物流業者への要求に昇華。購買力を背景にした交渉力で消費者ニーズを実現するとともに、FC方式ではそのブランド力で安定的な顧客基盤を加盟店に提供する事で、規模を拡大。

他方、足許では消費者の価値観多様化、労働人口の減少、原材料単価の継続的上昇、健康/環境等の社会的価値に関する実現要請の高まり等も相まって、消費者接点を強みとした既存のモデルに歪みが生じつつある。

そのため、これからの小売企業は、多様化する消費者のニーズに応えながらも、ビジネスを取り巻く各利害関係者に持続可能性をもたらすステークホルダーマネジメント型経営モデルにシフトすることが求められている。

今回のスタディでは、本潮流の「震源地」である消費者の価値観を深堀りした上で、国内小売ビジネスにおいて今後10年間で起こりうる未来を予測すると共に、ステークホルダーの持続可能性を考慮した求められるアクションを示す。

取り扱う未来トレンドは下記7点。
1.PBがカスタマイズ化する
2.店舗オペレーションがメリハリ化する
3.Secondhand ECが拡大する
4.環境価値の訴求が二極化する
5.店舗が健康ハブステーション化する
6.モビリティ体験と購買体験が融合する
7.リアル店舗がダークストア⇔エンタメの二極化する

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STUDY

小売ビジネスの未来

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今回のスタディはグローバル含めたそれらの経験・知見を踏まえ、今後起こりうる未来トレンドの導出と求められるアクションを示したものとなっております。

Published 4月 2024. Available in
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